夕暮れに郵便物を投函しようと外に出ると、
どこからかポロン、ポロンと三味線の音が
聞こえてきました。

独特な音階には
「ドレミ」のうち「レ」と「ラ」がなく
少し聞いただけで沖縄の曲だと分かります。

たどたどしく1秒に1音ずつ鳴る様子は
曲というよりも、ゆっくりとした
穏やかな子守歌のメロディに感じられました。

見渡すと音は停車中の車から。
私は久々に聞く楽器の生音にとても心惹かれ、
思いきって話しかけてみました。

車の主は待ち合わせの合間に練習をしていたと話してくれ、
手元には缶カラ三線を持っていました。
持ち出し練習は缶カラを使い、家にはちゃんとした三線が置いてあるとの事。

「いい音なので私も習ってみたくなりました。」と言うと嬉しそうに
缶カラは5千円くらいで買えるよ、この曲はたんちゃめーってエイサーの曲だよ、
など教えてくれました。

ピアノ、リコーダー、トランペット…
学校や習い事など楽器を触る機会はあったけれど、
ほんの一時期で離れてしまった遠い子供時代を思い出しました。

心を豊かにしてくれる音楽。
趣味に三線…はじめてみようかな？
私音痴なんだけれど…いけるかな✩