会社周辺に、小さな野良猫が住み着いて居ます。

小柄で真っ黒な毛色で、人にはあまり寄り付きません。

耳は避妊・去勢済みの目印にカットが入っていて、

時々近所の人が置き餌を用意し、それを食べて暮らしています。

たまにJOB BANKの駐車場にも姿を現すと車の下の影から通りを観察したり、

雨天の日は会社の軒下で雨宿りするのを見かけます。

その子が今日はお隣の家のエアコン室外機の下に仰向けで頭を突っ込んで、

「頭隠して尻隠さず」の格好で昼寝をしていました。

いつもは見ない場所に居るなと通り過ぎたあと、いつもならすれ違う前に起きて逃げそうなのに

動かなかったのが気になって「元気ないのかな？」とお腹のあたりを見て呼吸具合を確かめようとしゃがむのですが、

いい感じに隙間の暗さと真っ黒な毛とが重なり動きが分かりません。

もっとしゃがみ込むと金網垣からブロック塀に変わるので猫の顔まで見る事ができず、

昼寝を邪魔したくはないけれど、何とか元気なのを確かめたいと思い、

立つかがむを微妙に繰り返して「怪しい人」になりかけていると、猫の脚がぐにゅーんと伸びて寝相が変わりました。

小さな「隣人」の穏やかな午後を確認できた私は、足音で起こしてしまわないように

残りの休憩時間を過ごすべくそっと会社に戻りました。