「吾輩は猫…」の人
こんにちは、JOB BANKヨシモトです。
今日12月9日は「吾輩は猫である」の作者、夏目漱石の忌日だそうです。
大人なら”千円札の人”という印象も強いのではないでしょうか。
千円札の顔が現行の野口英世になる前、2007年の春まで発行されていたのが夏目漱石の千円札でした。
その図案になっている漱石の写真は大正元年(1912)9月、45歳の時に撮影されたもので
その後49歳の若さで亡くなられています。
冒頭の「吾輩は猫である」が漱石最初の小説で38歳の時に発表された作品なので、亡くなるまでの執筆活動は約10年。
それでも千円札の顔に選ばれた理由は現代の日本語、話し言葉に基づく文章を広める事に広く貢献したからで、
人気、知名度、文化的な功績、それらが揃っていてた事が日本紙幣の肖像画に選ばれた理由だそうです。
おそらく私も学校で習ったであろう、漱石が貢献した明治時代の「言文一致」運動だとか記憶の欠片もありませんでしたが、
有名だから読んでおこうと読了しておいた小説が、実は日本国民にとってはとても意味のある作品だったという事を今更ながらに知りました。
現代の日本語に、猫好き小説家の影響があったんだという事を知り視野が少し広がった今なら、
以前抱いた「普通の物語なのになぜ有名なんだろう」という無知丸出しの感想も違ったものになるはず。
これを機にもう一度読み返してみようか…。
因みに、漱石は猫を3匹飼い、「吾輩は猫である」のモデルになったのは初代の猫だそうですよ。
興味を持った方はぜひ、読んでみてくださいね。
夏目漱石の作品はパブリックドメインになっているのでこちらのサイトで読むことができます。
青空文庫 「吾輩は猫である」 夏目漱石
参考サイト:カキコミタウン!
夏目漱石『吾輩は猫である』はなぜ面白い小説になったのか